ロボットティーチングとは?

ロボットのティーチングとは「ロボットに動きの指示を教え込むこと」をいいます。
ロボットは購入しただけでは思い通りに動いてくれません。
ラインに合わせて、「どういう条件のときに、どういう順番で、どういう姿勢で動かす」かを指示する必要があります。

ロボットのティーチングの種類ですが、大きくわけると下記の2つです。

①    オフラインティーチング:ロボットがいない場所でロボットの動作をとなるプログラミングを組み込む
②    オンラインティーチング:実際にロボットの前でペンダントと呼ばれる道具を使用してプログラムを組み込む

(1)オフラインティーチングとは
スマホタブレット、パソコンからロボットの操作内容のプログラムを入力し、「ロボットが実際に目の前にない状態で」ロボットの動作を組み立てて入力していく方法です。
ほとんどの工場の現場ではこちらが活用されています。

メリットとしては、下記の3つです。

現場での時間短縮ができる
問題点を先に洗い出せる
ロボットを壊す可能性が下がる
それぞれについて説明します。

①現場での時間短縮ができる
スマホタブレット、パソコンの画面を通じてある程度の動きをティーチングしておき、ロボットの動きのベースとなる部分をティーチングします。
ロボットに大まかな動きをオフラインティーチングで組み込み、動作を確認して、ロボットの動きに問題がなければ、実際のロボットに動きを転送して動かします。

バイスの画面では、3Dの画像を元にプログラムを組みロボットを動かして確認作業をおこなっていきます。
その後、現場でのテストでは、ロボットを動作する際の細かい修正点だけですむので、スムーズにテストが終わります。
そうすると、現場でのロボットの導入するまでの時間が短縮されるので、大きなメリットとなるのです。
いわば、実験やサンプルテストのような部分をオフラインで効率的におこなうのです。

②問題点を先に洗いだせる
事前にティーチングをしておけば、実際に現場で動かす前にシュミレーション動作を確認できます。
ロボットがミスなく動作するかどうか、想定の作業時間通りいくかどうかを確かめることができます。
そこである程度のロボットの動きを把握できるので、問題点を早期に洗い出せます。

③ロボットを壊す可能性が下がる
オフラインでシミュレーションを行ってから、実際の現場に導入するので「操作ミスでうっかりロボットを違う部分にあてる」などで、ロボットを壊す可能性が低くなります。

やはり、オンラインで全てをティーチングを進めていくと、思いもよらぬ操作ミスをしてロボットを壊してしまう可能性もあります。
安全面も含めてオフラインでしっかりとティーチングを行うことがポイントです。

(2)オンラインティーチングとは

オンラインティーチングとは、実際にロボットの前で、ティーチングペンダント(リモコンのようなもの)を使用してロボットに動きを組み込んでいくことをいいます。

メリットとしては、ロボットのティーチングの経験が浅い方に向けての教育として「わかりやすい」点です。
ロボットティーチングの教育の場として利用するのは、オススメです。
”百聞は一見にしかず”でロボットの動作方法を目で見て、早く覚えることができます。
実際にロボットの動作をひとつずつ確認しながらティーチングしていくので、作業時間はかかりますが、正確に緻密にティーチングがおこなえます。

デメリットとしては、ティーチングにかなりの時間がかかる点や事故のリスクがあることです。
そのため、ロボットを導入するに際の多くでは、オフラインティーチングでロボットの動作を先にシミュレーション・ティーチングしていく方が主流です。

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