業務用機械器具産業における産業用ロボットの導入事例

ウレタン注型金型の清掃工程へのロボット導入
ウレタン注型製品の生産は自動化していますが、金型の清掃と離型剤の塗布は手作業で行われていました。

金型の清掃状態が製品の品質に大きく影響するため、自動化が難しい工程でしたが、手作業だと作業員の精神的な負担が大きく、また金型は重量物なので体力的にも大変という問題がありました。

本事例では、双腕スカラロボットを導入することで、右手で清掃、左手でブローといったように人と同様の作業ができるようになり、また複数のハンドを入れ替えて清掃することで、高い品質を保ちつつ清掃作業の自動化を実現しています。

また離型剤の塗布については、塗布速度や時間を制御することで人手よりも高い品質で作業できるようになっています。

粉薬用の分包紙振分工程にロボット導入
粉薬用の分包紙を振り分ける工程では、品目ごとに自動で振り分けする装置を使用していましたが、振り分け容量の小ささからシステムの満杯停止が発生し、作業速度が低減してしまう問題がありました。

本事例では、多関節ロボット4台を使った振り分けシステムに変更したところ、それぞれのロボットが振り分けを行うことで作業速度が向上、生産性が3.2倍になりました。

眼内レンズの検査工程へのロボット導入
眼内レンズの検査工程では、作業者が一日5000枚のレンズを寸法測定、光学測定にて検査していました。

手作業の場合、眼内レンズのサイズが小さいためハンドリングに時間がかかり、多くの人員が必要になる問題点がありました。

本事例では、産業用ロボットと自動光学検査システムを連携させることで、レンズの適合/非適合の自動判定と、非適合品の除去を実現し、人員の大幅な削減を実現しています。

カメラレンズ絞りユニット組立工程へのロボット導入
一眼レフカメラ用のレンズ絞りユニットを組み立てる際、絞り羽を一枚ずつ取り付ける工程があります。

従来は作業者がピンセットで一枚ずつ取り付けていましたが、微細な作業で負担が大きいという問題がありました。

本事例では、産業用ロボットがトレイから絞り羽を取り出し、自動で整列させたことで、作業員の負担を軽減し、生産性も1.3倍に向上しています。

MEMSセンサ基板アセンブリ工程へのロボット導入
超微細な差圧センサを内蔵したMEMSセンサ基板の製造において、センサの組立は自動化を行い、ワークの投入、取り出し、機械のスイッチ操作を人が行っていました。

しかし自動化装置の作業中は人が待つ必要があり、かつ微細な基板を何度も取り扱うため作業者への負担も大きいという問題がありました。

本事例では、協業型の双腕ロボットを導入することで、人の作業場にそのままロボットを導入することができ、従来の設備や手順を変更することなく、省人化とヒューマンエラー低減による歩留まり向上を実現しています。

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