ユニポーラステッピングモータの配線構造と動作メカニズム

ユニポーラステッピングモータは、ステッピングモータの一種であり、特にシンプルな構造と駆動方式を持ち、低コストで制御が容易なため、各種のアプリケーションで広く利用されています。ここでは、ユニポーラステッピングモータの配線構造と動作メカニズムについて詳しく説明します。

1. ユニポーラステッピングモータの配線構造

ユニポーラステッピングモータは、複数のコイルとセンタータップ(中間接続点)を持ち、各コイルが独立して駆動されることが特徴です。この構造により、モータの駆動が非常にシンプルであり、通常、少ない数の配線で制御が可能になります。

1.1 コイルの配置とセンタータップ

ユニポーラステッピングモータには、通常、2つ以上のコイル(通常4つ)があります。各コイルは、モータのステータ(固定部分)に配置され、センタータップが各コイルの中央に接続されています。このセンタータップにより、コイルは2つの部分に分けられ、モータを駆動するために一度に1/2のコイル部分だけを使用することができます。

各コイルは2つの端子を持ち、センタータップは中央部分に位置します。

センタータップからはコイルの2つの端子が分岐して、駆動信号を供給します。

 

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「写真の由来:Nema 17 ユニポーラステッピングモーター 1.8°32Ncm (45.3oz.in) 0.4A 12V 42x42x48mm 6 ワイヤー

 

1.2 配線構造

ユニポーラステッピングモータの配線は以下のように構成されます:

4端子タイプ: 2つのコイルがあり、それぞれのコイルにセンタータップを持つため、通常は6本のワイヤが必要となります。コイルの各端子とセンタータップは、駆動回路に接続されます。

6端子タイプ: 4つのコイル端子と2つのセンタータップ端子があり、駆動回路への接続は、モータ制御信号に応じて選ばれます。

1.3 コイルの巻き方

ユニポーラステッピングモータでは、コイルは1層巻きと2層巻きの構造が一般的です。巻き数が異なることで、モータのトルク特性や効率が変わります。

2. ユニポーラステッピングモータの動作メカニズム

ユニポーラステッピングモータは、定期的に一定のステップ角で回転することが特徴です。モータの動作は、コイルに流れる電流とその電流の順番によって制御されます。モータは、ステップごとに磁界の方向を変え、ローターをその位置に合わせて回転させます。

2.1 基本的な駆動メカニズム

ユニポーラモータの動作は、次のステップで進行します:

電流の供給: 制御回路(ステッピングドライバ)からコイルに電流が供給されると、そのコイルは磁場を発生させます。

磁場の相互作用: モータのローターには永久磁石が配置されており、コイルによって発生した磁場とローターの磁場が相互作用し、ローターが移動します。

次のステップへの切り替え: 次に別のコイルに電流が流れることで、磁場が変化し、ローターは次のステップに進みます。これが繰り返され、ローターが回転します。

2.2 ステップ角と回転

ユニポーラステッピングモータは、駆動信号を与える順番によって回転する角度が決まります。この角度は「ステップ角」と呼ばれ、モータの設計により異なります。一般的なユニポーラステッピングモータのステップ角は、1.8度、0.9度、またはそれより小さい角度であることが多いです。

ステップ角: ステッピングモータは通常、1回転を複数の小さなステップに分けて回転します。例えば、1.8度のステップ角を持つモータは、1回転(360度)を200ステップで完了します。

2.3 電流の流れとローターの動き

ユニポーラステッピングモータでは、センタータップを介してコイルに電流が流れます。コイルが切り替わることにより、次々とローターの位置が調整されます。モータの駆動回路は、コイル間で電流を切り替えるタイミングを精密に制御します。次のような順番で電流を流します:

コイルAのセンタータップを基準にして、コイルAに電流が流れる。

次に、コイルBに電流が流れる。

その後、コイルCに電流が流れ、ローターが次の位置に進む。

このように、コイルの順番を変えることによって、ローターが一定の方向に回転していきます。

 

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「写真の由来:デュアルシャフト Nema 34 ユニポーラステッピングモーター 2.2Nm (312oz.in) 2A 86x86x66mm 6 ワイヤー

 

3. ユニポーラステッピングモータの利点

シンプルな駆動回路: ユニポーラモータは、駆動回路が比較的シンプルで、電流の流れが一方向であるため、他のモータに比べて制御が容易です。

高トルク: ユニポーラステッピングモータは、特に低速での駆動時に高トルクを発揮します。駆動信号がコイルに供給される間、ローターがステップごとに移動するため、精密な位置決めが可能です。

4. ユニポーラステッピングモータの限界

効率: ユニポーラステッピングモータは、コイルの半分だけを使って駆動するため、バイポーラモータに比べて効率がやや低くなることがあります。

トルク特性: 高速回転時のトルク特性が他のタイプのステッピングモータ(特にバイポーラモータ)に比べて劣ることがあります。

まとめ

ユニポーラステッピングモータは、シンプルな構造と比較的簡単な制御によって、位置決めや回転が精密に行える機器です。配線構造はセンタータップを利用した簡単な設計となっており、電流の切り替えによってローターを正確に制御します。その特性を活かして、低速で高トルクを必要とするアプリケーションにおいて、特に有効です。