サーボモータの用途や活用事例
サーボモータは、いまや産業機械の構成要素として必要不可欠なものとなっています。自動車製造、工作機械、半導体・液晶製造、電子部品の実装、射出成形、ラベル包装、プレス加工、食品ピッキング、医療機器など、さまざまなシーンで活用されています。
たとえば、以前は材料のプレス加工といえば油圧でしたが、最近は加圧部の動きをNC制御とサーボモータを利用する「サーボプレス」という技術が登場しています。サーボモータで駆動部の速度や停止位置を制御することで複雑なプレス加工に対応し、NC制御と組み合わせることでマグネシウムなどの難加工材や複雑な形状のプレスにも対応できます。
ステッピングモータ用ドライバ
金属の切削、穴開け、研磨など、さまざまな機械加工では、高速・高精度な動作が求められます。そこで、滑らかな回転と加速性能を発揮できるサーボモータが使われます。工作機械の送り軸に使われるほか、工具や治具の交換といった移動装置にも使われています。
工場での製造ラインでねじを締める際に、ねじやワークの種類によっては、速度やトルクなどを微妙に制御できるサーボモータが使われます。ねじ締めは簡単に思われますが、樹脂やアルミといった材料のねじ留めでは、ねじを寸止めし、優しくねじ込み、増し締めし、ねじ浮きを確認するなど、繊細な制御が求められます。
また部品同士の突当てや嵌合といった接触を伴う作業でも、サーボモータ各軸からフィードバックされる力(負荷)を制御に利用し、位置ずれを上手く吸収することができます。これは「コンプライアンス制御」と呼ばれるもので、押し当て力を調整し、過大な力の負荷から保護できます。
コンベアから流れてくる部品をピックアンドプレースする際にも、協調動作でサーボモータが利用されます。生産性を向上させるために、いかにタクトタイムを短縮するか、動作のタイミングも重要です。また完成品の箱詰めをして、出荷する際のパレタイジングでもサーボモータが活躍します。
このようにサーボモータは製造工程で多用されています。産業用機械、特にロボットの関節部に組み込まれ、自由度の高い多関節ロボットとして大活躍しています。
高度なサーボモータの活用で製造ラインの自動化が進められていますが、複雑な作業の自動化を実現するためには、サーボモータだけでなく、ロボットやセンサなどの周辺機器をシームレスに統合制御する必要があります。 統合制御により、作業精度やタクトタイムの短縮を実現できます。
オムロンは、普及著しい産業用ロボットはもちろん、安全柵なしで人との協働作業が可能な協働ロボット*や、走行ラインの敷設が不要で、人を避けながら安全にモノを運べる自律走行搬送ロボットと呼ばれるAMRのロボットを取り扱っています。
また、これらロボットに加え、制御機器や安全機器を幅広く取り揃えており、ライン全体の自動化をご支援します。
*オムロンは、「人と機械の新しい協調」を実現するロボットとして、協働ロボットの商品名称を「協調ロボット」としています
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