一体型サーボモータは、ステッピングモーターと比べていくつかの特徴を持っています。
高い精度と位置決め能力: 一体型サーボモータは、エンコーダーと呼ばれるデバイスを内蔵しており、モーターの位置を正確に検出することができます。これにより、高い位置決め能力と繰り返し精度を実現します。一方、ステッピングモーターは固定のステップ角で回転し、位置の検出を行わないため、一体型サーボモータほどの高い精度は得られません。
「写真の由来:ショートシャフト NEMA 23 一体型サーボモータ iSV57T-130S 130W 3000rpm 0.45Nm 20-50VDC」
高いトルクとダイナミクス: 一体型サーボモータは、モーターと制御回路が一体化しているため、高いトルク密度と優れたダイナミクスを実現します。これにより、高速での動作や急激な負荷変化に対しても素早く応答することができます。一方、ステッピングモーターは比較的低速での運転や一定負荷下での運転に向いており、高速やダイナミックな応答が求められる場合には制約があります。
フィードバック制御による正確な位置制御: 一体型サーボモータは、内蔵されたエンコーダーによって位置のフィードバック制御が可能です。これにより、目標位置への正確な制御が可能となります。一方、ステッピングモーターはオープンループ制御であり、フィードバック情報がないため、目標位置の確実な制御が困難です。
「写真の由来:ショートシャフト NEMA 23 一体型サーボモータ iSV57T-180S 180w 3000rpm 0.6Nm 20-50VDC」
オーバーロード保護機能: 一体型サーボモータには、過負荷や異常なトルクが発生した場合に自動的に停止するオーバーロード保護機能が備わっています。これにより、モーターや機械へのダメージを防ぐことができます。ステッピングモーターにはこのような保護機能はありません。
一体型サーボモータとステッピングモーターは、それぞれ異なる用途や要件に応じて選択されます。一体型サーボモータは、高い精度、ダイナミクス、およびフィードバック制御が必要な場合に適しています。一方、ステッピングモーターは低コストで簡単に制御できるため、一定の精度での位置決めや低速運転が求められる場合に適しています。