建築業界でロボット自動化がもたらす3つの効果

建築業界にロボットを導入し、自動化することで次のような3つの効果が期待できます。

危険箇所での調査・施工
反復作業を自動化作業にして効率化
情報化・自動化による施工品質の向上
それでは、それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。

ロボット自動化で建築業界の危険作業を減らす
建築業界と言えば、未だに3Kと言われる作業が多いイメージがあります。つまり、「汚い」「きつい」「危険」です。その中でも特に建築業界は「きつい」と「危険」が問題視されています。

今までは人が下から上向きに溶接することは不可能であるため、梁に穴を開けて上から溶接していました。しかし、この作業によって構造上の強度が損なわれるという問題や、コスト・工数が掛かるという問題が発生します。それを解決したのが溶接ロボットでした。

その他にも天井を貼る為のロボットなどを使って完全自動化が可能です。ただし、現状ではまだまだ作業に時間が掛かり、人の操作が必要な部分もあるので完全自動化が実現するまでにはもう少し時間が掛かるかもしれません。

また、建築業界では人が重量物を運ぶ必要がありますが、その場合でもアシストロボットなどを使うことで補助が可能です。自動化というわけではありませんが、3Kへの課題解決という点では大きな一歩となるでしょう。

建築現場の危険作業として考えられるのは、建物の建築時だけではありません。最近では地震津波・台風・大雨などの自然災害による家屋の倒壊現場を良く目にするのではないでしょうか。実はそのような場合にも建築業の危険な作業が必要となります。それは、家屋などの調査です。

自然災害後の調査は家屋倒壊などの2時災害の危険性も高く、人が中に入って調査することは困難。そんなときに有用なのが、無人遠隔操作が可能な調査ロボットです。

このように、建築業界では危険な作業を減らすためにロボットによる自動化に取り組んでいます。まだまだ実現できていないことが多い状況ですが、今後はコスト面や機能面がますます改善されていくでしょう。

建築業界では上記のような危険な作業も多いのですが、労働環境での問題もあります。労働環境改善という点でもロボット自動化に大きな期待が寄せられています。

建築業の反復作業をロボット自動化で効率化!
同じ作業を繰り返す工程というのは建築業界だけの問題ではありません。あらゆる製造業でも同様ですし、実は事務作業においても同様です。事務作業の反復作業はRPAを導入することで効率化できます。

建築業界における反復作業に関しては、ロボットを導入して自動化することで解決することが可能です。たとえば下記の動画は鉄筋結束ロボットの作業している様子です。千葉工業大学大成建設が共同で「T-iROBO Revar」というシステムを開発しました。

「T-iROBO Revar」は一見、ゆったりした動作のように見えます。しかし、単純動作の反復作業なので人手で行うことを考えると、動画のようなゆっくりの作業でもかなり効率的ではないでしょうか。

建築業の情報化・自動化による施工品質向上

特に測量技術に関してはカメラやスキャナーを使うことで品質管理・工程管理が可能です。また、それらのデータを情報として取得し、マシンコントロール・ガイダンスとして応用することもできるようになっています。

これらにより、今までは熟練の技術が必要だったような複雑な機械操作も、非熟練者ができるようになり、施工時の品質向上にも役立つようになりました。

また、取得した情報をGISやCADと連携して保存することも可能です。GISやCADのデータとして利用することで、調査や施工の品質向上に大きく貢献しています。

しかしながら、これらのシステムは建築業で必要な工程のほんの一部分です。確かに効率化ができ、品質向上に繋がっていることは事実なのですが、まだまだ発展途上と言わざるを得ません。したがって、今後は建築業界のロボット自動化の横展開が大きく期待されています。

次に、現在はまだロボット自動化で実現できていない建築業界の課題についても考えてみましょう。

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