ステッピングドライバの特徴 

いままで述べたことの繰り返しになりますが 
・モータの回転量(角度)は指令(入力パルス)に比例します 
=>モーションコントロールを使用します 
・始動・停止に対しての反応(レスポンス)がよい 
=>急激な始動・停止はステッピングモータ独特の脱調状態になるので注意が必要です 
オープンループ制御のため制御が容易になりコストメリット大きい 
・構造的にシンプルなので高寿命、回転部と筐体間のベアリングの寿命で決まります。 
・停止時に(最大)トルクを出すことができるので 
=>垂直軸など停止時にもトルクが必要な装置に使用できる 
ただし、垂直軸の場合電源OFF時に注意が必要です。電源OFF時モータはトルクが発生しませんので重力によってメカが落下します。通常はモータ軸にブレーキを取り付けます、このブレーキは電源OFF時ブレーキが有効(ブレーキが動作する状態)ですのでブレーキを使う時はこの点に注意が必要です。 

PM型ステッピングモーター

=>ステピングドライバーの発熱に注意が必要 
=>ステッピングモータも同様に発熱に注意が必要
特に高速回転時発熱が顕著に発熱します。 ステピングモータはFANモータの様に常に回転を続けるという動作を行う時はモータの発熱に注意が必要です。一般的にモータ表面温度が100℃を超えない様に使用します。 
=>発熱を抑える方法について 
・モータ電流を抑える、発熱量は流れる電流(I)の2乗に比例しますので。 
電流(I)を1/2にすれば発熱量は1/4になります。 
トルクに余裕があれば、モータ電流を減らして発熱を抑えて下さい。 
・先程述べましたモータ停止時のパワーダウン機能を使用して停止時間を増やすなど の方法で発熱を抑えて下さい。 

ステッピングモーター高精度遊星ギアボックス

・使用方法で発熱を抑える事が出来ない時は強制空冷(FAN等)を行って下さい。 
通常の2相ステッピングモータは指令(入力パルス)単位の回転角度は基本角度が1.8°で すがステッピングドライバの制御で半分の0.9°の2つが選択出来ます。 
この基本角度を「フルステップ」 基本角度の半分を「ハーフステップ」と呼びます。 (但しメーカ様によっては呼び方が違う場合が有ります) ハーフステップ(0.9°)の方がモータの回転時の振動が少なくなります。 
さらにマイクロステップと呼ばれ基本角度(1.8°)の1/100 1/200 等にする方式もあり、より一層振動が抑えられます。 

<マイクロステップを使用する際の注意> 
ステッピングモータの停止位置の精度がでるのは、基本角度の1.8°で使用しているときで す注意下さい、特にマイクロステップで1/100や1/200のような高分解数で使用した場合 停止位置は基本角度の1/100や1/200にはなりませんので、停止位置精度が必要な場合の マイクロステップ使用の際は停止位置に注意が必要です。マイクロステップを使用する際はステッピングモータの振動抑制やスムースな動きを主目的に使用することが多いです。

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